オーバーユース症候群

オーバーユース症候群とは、筋肉などの組織を使いすぎたことによって炎症や痛みを感じる体の機能障害のことです。

筋肉の他にも腱や靱帯などの炎症や損傷もあります。多くの場合はスポーツやトレーニングによって起こると考えられていますが、安静にしていれば自然に治癒するものもあれば、重症の場合などが必要になるケースもあります。

このオーバーユース症候群が発生しやすい部位は

• 筋肉、腱、靱帯などの軟部組織
• 骨膜、軟骨
• 滑液包
• 骨

など、いろいろな部分に起こります。

オーバーユース症候群の代表的なものは

• 　野球肘
• 　テニス肘
• 　疲労骨折
• 　上腕二頭筋長頭腱炎
• 　ジャンパー膝
• 　シンスプリント
• 　インピンジメント症候群
• 　アキレス腱周囲炎

以上のようにオーバーユース症候群は日常生活で普通に起こるものではなく、特に普段からスポーツや運動を行なっている人に起こりやすいです。

オーバーユース症候群は４つのステージに分けて考えています。

オーバーユース症候群の徴候としては、以下のようなものがあるので自分でチェックできるようになると早期発見できるので知っておくと良いでしょう。

• 　炎症が起こっている
• 　患部に熱がある
• 　赤みがかっている
• 　その部位が機能不全を起こしている

４つの症状以外には初期の段階ではこりやちょっとした痛みとしておら割れるので簡単なウォームアップで体を動かすと消えてしまうこともあるのが特徴です。

オーバーユース症候群は、何が原因で起こってしまうのでしょうか？
次はオーバーユース症候群の原因についてお伝えして行きましょう。

オーバーユース症候群の原因は一体なんでしょうか？オーバーユースという文字通り「使いすぎ」がほとんどの原因ですがどのようなメカニズムで起きてしまうのでしょうか？

スポーツでの過度な練習や、同じ動作を繰り返すことによって起こります。

オーバーユース症候群は筋肉だけではなく、その他の組織でも起こりますがここでは筋肉で説明します。

筋トレやその他のトレーニングを行なった場合、筋肉にかかる負荷に抵抗するため筋繊維を太くしてかかる力に「適応」しようと強くして行きます。

この「適応」が起こるから筋肉は大きな負荷であっても耐えられるようになりますが、この「適応」が起こる前にがドナ筋トレやトレーニングを続けていくと徐々に小さな損傷が蓄積され炎症が起こってくるようになり、それが痛みとして現れ始めます。

それがオーバーユース症候群として認識されます。

では、オーバーユース症候群になってしまったらどのような対処法が行われるのでしょうか？
次は一般的に行われているオーバーユース症候群の対処法についてお伝えして行きましょう。

オーバーユース症候群の時の応急処置で、適切なのが捻挫の時に一般的に行われる「RICE処置」と言われるものがあります。

このRICE処置とは、つぎの４つの処置の頭文字をとったものです。

1.  R：rest（安静）
2.  I ：ice（冷却）
3.  C：compression（圧迫）
4.  E：elevation（挙上・高挙）

１）安静：
痛む部位を動かさないように安静にして炎症を抑えることを目的に行います。

２）冷却・アイシング：
患部を中心に、氷のうや冷感湿布などで冷やして炎症を抑え痛みを抑えるのを目的に行います。
１回に冷やす時間は１５〜２０分を目安に行います。

どのくらいの期間冷やすかの目安は受傷後４８時間以内です。
それ以降は、冷やすと今度は治りが悪くなりますので温める方に切り替えます。

３）圧迫：
テーピングや弾性包帯で患部を軽く圧迫固定して、血流を止めて腫れや内出血を防ぎます。

４）挙上・高挙：
患部を心臓より高い位置に置き、内出血や腫れを防ぎます。

このRICE処置はあくまでも応急処置になりますので、その後のケアが重要になります。

その他にオーバーユース症候群の時によく行われる痛み緩和を目的として超音波や低周波、マイクロ波や赤外線のようないわゆる電気や温熱と言われる物理療法が行われます。

１０分ほど、いわゆる電気や温熱を行って抗炎症作用や鎮痛作用などを目的として行われることが多いです。

その後、痛みが出ている周辺を軽くマッサージして痛みが強い時などはキネシオテープを貼ったり患部を固定して終わりという整骨院は数多くあります。

これらもあくまでも対処療法のためなかなか根本改善にまでいたることは少ないようです。

整形外科などではオーバーユース症候群の時に起こっている炎症を抑えるために抗炎症剤、痛みを緩和させたり麻痺させるための鎮痛剤、直接患部に湿布を貼るなど症状に合わせて薬を処方されます。

炎症が起きて痛みが出て、痛みを抑えて、また炎症を起こして、痛みを抑えてということを繰り返し行うとどんどん症状がひどくなるというケースも少なくありません。

外用薬などで痛みが引かない場合は、関節内にステロイドなどの注射を行って炎症を抑えることも一般的に行われています。

ただこれも、痛みに対しての対処療法と呼ばれるものですのですので根本原因の改善にはなりにくいです。

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